【プロトタイプ(仮)】
今作の原案(原作)はボイスドラマの制作を前提としていたものではなく、フリーゲームの制作用に執筆していた2つの脚本を使用しております。
ゲーム化が困難となった段階でボイスドラマ化させる企画に移行しましたが、かなりの長編になってしまうため、今作は試作品として「こんな感じの物語を作ろうとしています(ました)」という形にまとまりました。
長編のボイスドラマ化が本格的に始動する目処は立っておりませんが、いつか訪れるかもしれないその日まで、プロトタイプとなる今作をお楽しみください。
【ふしぎ世界のアリスター】
サウンドノベル形式のゲームとして制作するために執筆していたファンタジー作品。
死後の世界「ワンダーランド」を冒険している少年アリスターが、旅の道中で知り合った仲間たちと共に、行く先々の村や町、島や国で数々の事件に巻き込まれたり、逆に巻き起こしたりする物語。
アリスター=ハーディング CV:天音直央
今作の主人公(キーキャラクター)。冒険と称して、目的のない旅を続けている少年。
見た目は少女のようだが、体を動かすことが好きで考えるより先に行動する性分。
好奇心旺盛で目に映るもの全てに興味を持ち、見た目に似合わず食いしん坊で大食漢。
外側も内側も、異常に丈夫すぎる肉体を備えている。
以下、反転によるネタバレ(生前の詳細)
次第に身体機能が停止していく難病を患ったまま生まれ、命を授かった時から手足を動かすことが出来なかった。
4歳の誕生日を迎える前には、既に胃の機能が停止して食事が摂れなくなり、点滴での栄養摂取を余儀なくされている。
7歳の誕生日を迎えて間もなく脳死。その後、安楽死が施された。死因:病死。
ジェシカ=オヴライアン CV:Reo
物語上の主人公(ヒロイン)。アリスターが引き起こす騒動に手を焼き続けている少女。
左目に眼帯をした、典型的な魔女の姿をしている。
巨大なカボチャの「ジャック」に乗って空中を浮遊移動することが可能。
ジャックの中には、大量の魔道書や冒険に必要な旅荷物を詰め込んでいる。
ある程度の傷やダメージを治癒する魔法は使えるが、生前に負った傷や持病を癒すことはできない。
しっかり者で真面目な性格の持ち主。アリスターと仲間たちとの旅を指揮している。
以下、反転によるネタバレ(生前の詳細)
人様に迷惑を掛けることを何とも思っていない、かなり質の悪い悪戯娘だった。
それが原因で異常者の気に触れてしまい、非常に惨たらしい手口で殺されてしまった。
天国でも地獄でもないワンダーランドに来てしまった今は、生前の行いを心から反省している。死因:他殺。
アルヴィン=エインズリー CV:丸ころ
物を盗みながら生活するなど、目的のためなら手段を選ばない少年。
アリスターやジェシカよりも年上だが、その二人よりも小柄な体格で背が低く、それがコンプレックス。
勝ち続けるために力を欲しており、負けず嫌いで好戦的な性格。
剣やナイフなどの刃物を扱う剣術に長けている。
以下、反転によるネタバレ(生前の詳細)
貧困に悩む国のスラム街が出生地で、食べるものもなく、働くこともできずに最期を迎えた。
その頃から自分のことしか頭になく、明日を生きるために必死で周りが見えず、一緒に暮らしていたはずの家族のことは何一つとして覚えていない。死因:衰弱死。
ヘンリエッタ=ヴィンセント CV:紫月むら
とある国の王宮で、警備兵団の団長を務めている少女。
顔立ちも髪型も、一見すれば男性と見紛うほどのものを持っているが、身体はグラマラスで非常に女性的。
城下町でカフェを経営しているグレゴリーと二人暮らしをしており、彼のためならば自己犠牲も躊躇わない意志を持つ。
性能上、隙を作り易い欠点がある大きな槍を所持しているものの、それを補えるだけの瞬発力を体得している。
以下、反転によるネタバレ(生前の詳細)
富豪の家に生まれたお嬢様だったが、男の子を欲していた家柄だったため家族からの愛情は受けなかった。
弟のグレゴリーが生まれると、自身の存在を「無かったこと」にされてしまい、グレゴリーを守るための存在として再教育された。
その後、グレゴリーの「とある提案」を受け入れて最期を迎える。死因:自殺。
グレゴリー=ヴィンセント CV:鶴見鉄塔
お手製のお菓子を提供しているスイーツカフェで、店長を務めている少年。
一見すると女性に見紛うほどの美しい顔立ちをしているが、年不相応の低い声と高い背丈を持っており、そのギャップと手作り菓子の評判から女性客のファンが多い。
争いを好まない穏やかな性格だが、誰かを守るためならば率先して行動する。
得意としている得物は弓矢であるため、遠距離からの援護や後方支援を担当する。
以下、反転によるネタバレ(生前の詳細)
富豪の家の跡取りとして生まれてしまったがために、つらく厳しい英才教育に縛られ続ける日々を送っていた。
家族から受けたものは愛情ではなく、家柄を良く見せるためだけの道具扱いに等しかったため、自身の護衛役として教育されていたヘンリエッタと「家族愛を受けられない現実」を共感して人生に絶望。
心中を思い付き、ヘンリエッタの了承も得て、共に実行した。死因:自殺。
パンジー=ピーターズ CV:日向あおい
見世物小屋の「目玉商品」として捕まっている少女。
右腕は肘から、左腕は肩口からそれぞれ失っており、不格好な義手を無理やり装着させられている。
目を覆いたくなるような裂傷が、全身のあちこちに刻まれている。
以下、反転によるネタバレ(生前の詳細)
何の不自由もなく、ごく普通の生活を送っていた。
雨の日の夕方、貨物列車の脱線事故に巻き込まれて両腕を失う重傷を負い、発見された頃には手遅れだった。死因:失血死。
生前よりも、ワンダーランドに来てしまった今現在の方が間違いなく絶望的ですが、彼女にとっての「王子様」はそう遠くない未来で必ず訪れます。
ブルーノ=ボーマン CV:杉山あつし
アリスターたちの旅路を見守り、場合によっては旅先に姿を現す謎の男。
顔の左半分をマスクで覆い隠しており、お調子者でマイペースな性格の持ち主で、狂言的な言い回しを好む。
身分を偽る能力を持っているのか、時には姿形さえも変えながら、あらゆる場面で他者を洗脳して数多の役職に就いている。
以下、反転によるネタバレ
そもそもの出生がワンダーランドで、アリスターたちのように第二の人生を送っている亡者ではない。
ワンダーワールドに来てしまった、アリスターたちのような亡者たちの魂を管理する役目を持っている。
個人的な「とある計画」にアリスターたちを利用しようとしているが、詳しい概要は本人以外誰も知らない。
ハードス=デイト CV:杉谷陸徒
アリスターたちに干渉しようとしているブルーノの、身勝手な行動を止めようとしている謎の男。
ドミノマスクで目元を隠しており、真面目で厳格な性格の持ち主。
以下、反転によるネタバレ
ブルーノと同じく、ワンダーランドが出生の管理人。
ブルーノの「とある計画」の詳細は知らないが、自分たちの役目に反する行為と見なしているため、それを阻止するために行動している。
ちなみにハードスとブルーノの正式な種族名は「人間」ではなく、ある者は妖精、ある者は幽霊、ある者は死神、と呼称が定まっていない。
アルヴィンの窃盗被害に遭う店の店主 CV:こーき
ヘンリエッタが長を務めている警備兵団の団員 CV:西菜海澄
グレゴリー目当てにスイーツカフェを訪れた客 CV:千堂優
パンジーを捕えている見世物小屋の支配人 CV:ぱっくん
【リベンジャーニー】
RPG形式のゲームとして制作するために執筆していたSF作品。
顔に傷を持つ男(スカーフェイス)に何もかもを奪われた青年ジョールが、旅先で出会った仲間たちの知恵と力を借りながら、復讐を果たすために奔走する物語。
ジョール=バルナスタイ CV:西菜海澄
今作の主人公。満月に限らず「丸いもの」を見ると人狼化する体質を持つ青年。
不用意に丸いものを視認しないように、普段は視覚を遮断するカラーコンタクトとサングラスを装着し、白い杖を用いて盲目者を装う生活を送っている。
人間の姿でも嗅覚や聴覚は狼の特性が残っているため、目が見えない状態でも周囲の環境を正確に認識することが可能。
変身した後は人狼だけでなく、狼として完全な獣の姿にも成れるが、睡眠を挟まなければ人間の姿に戻ることが出来ない。
この体質はスカーフェイスによる人体実験を受けたことによるもので、左手の甲に「Ir」というモルモットの証が刻まれている。
ビアンカ=コールシーノ CV:豆村ゆずき
母親との些細な喧嘩で衝動的に家出をしてしまい、不運の事故が重なったことで、自力で帰ることが不可能なほど遠くの地に運ばれてしまった少女。
無事に故郷へと帰還するため、ジョールとお互いに助け合う約束を交わして彼の旅路に加わる。
母親とは二人暮らしで、かつては兄がいたのだが、両親が離婚した際に父親が兄を連れて行ってしまった。
オーガスト=フーバー CV:杉山あつし
夢を持って、田舎から都会に出てきた大道芸人で、手品師の青年。
しかし、生活難から手品を悪用して物を盗み始め、それを十年以上も続ける窃盗の常習犯になってしまう。
証拠も目撃者も出さない腕前で欺いてきたが、数千件を超える被害から共通する利用客として浮上した果てに逮捕されるも、手癖の悪さと獄中の仲間の知識を借りて、脱獄に成功。
脱獄後にジョールとビアンカの二人と出会い、成り行きで旅路に加わった。
アードリアン=スカイス CV:ぱっくん
既婚者で、かつては人事担当の会社勤めをしていたが、逆に解雇されてからは再就職の目処が立たずに、離婚などの不幸が続いた男性。
諦めず、数多のことに挑戦したものの最終的にはホームレスになってしまうが、それを「首切り役人をしていた自分への天罰」と解釈。
自分のことは二の次に考え、これまで培ってきた知識を振るって、人の為に生きていくことを決めた。
ジョールたちの旅に同行しているのも「自分の知識が何かしらの助けになれば」という善意以外の何ものでもない。
デンティ CV:---
ジョールの旅路に加わる最後の仲間。ボイスコマーシャルの今作には未登場。
記憶喪失の幼い少女で、自分の故郷や家族のことなど、何も覚えていない。
三大欲求に障害があるのか、空腹を感じず、眠ることを知らず、羞恥や性的な興奮にも無関心な様子を見せる。
ジョールと同じく、左手の甲に「Mc」の文字が刻まれており、スカーフェイスの人体実験を受けていた証を持つが詳細は不明。
普通の人間とは異なる体質者の臭いが感じられるが、少なくとも人狼化とは異なる何かを得ていると思われる。
スカーフェイス CV:こーき
目的のためならば手段を選ばないマッドサイエンティストの男性。
本名は不明で、顔面に大きな古傷を持っていることが特徴。
人体に影響を与える細胞変化の実験を、実際に人間をモルモットとして扱いながら何十回と繰り返している。
その内の被害者がジョールやデンディであり、彼の実験を受けてしまったモルモットは、その証として二つのアルファベットを左手の甲に刻まれている。
スカーフェイスが何のために人体実験を繰り返しているのか、その目的を知る者は誰もいないが「単純な自己満足による実験、というわけではない」様子も……?
スカーフェイスの施設で働いている男性 CV:杉谷陸徒
とある噂話をする通行人A CV:日向あおい
とある噂話をする通行人B CV:Reo
※今作はプロトタイプ、いわゆる試作品です。
※フリーゲームにしろボイスドラマにしろ、本格的に本編の制作が始まる際には全キャスト様を一新する予定になっております(一部続投などの例外あり)。
※あくまでも「こんな感じの脚本です」というものを表すボイスコマーシャルであることをご了承ください。
【SE】効果音ラボ 【BGM】魔王魂 【企画・編集・脚本・制作】杉山あつし