地球温暖化が進み、冬の気温も30度が当たり前になった日本国。
静岡県熱海市に屋敷を構える宇佐見財閥のお嬢様「愛弥」は、たった3人の使用人と4人で暮らしている。
4年前に両親が亡くなってから、多くの使用人が辞職してしまったものの、
残された財産は多く、生活には何の不自由も感じていなかった。
そんな、ある日のこと。
愛弥専属の少年執事「天都」と共に、屋敷の庭先へと出ようとした愛弥の耳に、
ここ最近、屋敷内で頻発している悪質で奇妙な怪事件が報された。
朝になると、屋敷のいたるところに他殺死体が放り込まれている。
警察に通報して対応してもらっているものの、新聞やニュースには何故か取り上げられない。
殺されてしまった人がいるはずなのに、行方不明者の存在さえ報道されない。
訳の分からない事件に悩まされる……と思いきや、愛弥だけは事件の裏側を知っていて……?
【ボイスドラマ】
【コメント】
原作者:チュン
「2012年の春に執筆・公開した素人の短編小説が8年の時を経て、ボイスドラマになるとは思ってもいませんでした。キャストオーディションに参加してくださった声優様のお芝居も拝聴しましたが、どれも素晴らしく、ただの読み物からパワーアップした音劇の迫力に感激です。本当にありがとうございました」
企画者:杉山あつし
「これまでは役者(声優)として出演する側だった僕が、芸歴5年目を迎えた2020年に自らボイスドラマを作ることになるとは……。いっちょまえにオーディションを開き、偉そうにキャスティングして、生意気にもキャラデザまで依頼しました。でも、だからこその達成感。全てが初の試みで非常に四苦八苦しましたが、次作以降は今作以上のものを作れるように技術を極めたいですね(音量調整などは特に)。多くの方の協力があって完成させることができました。ありがとうございました」